後輩♂になつかれました。
しばらく歩いて、繁華街を抜ける。
怖かった………
安心した私はぽろぽろ泣き出してしまった。
「先輩。俺がいるから大丈夫です。」
彼がぎゅっと抱き締めてくれる。その暖かさにますます涙がこぼれた。
家に帰り、私が落ち着くまで側にいて、抱き締めてくれていて……
彼のやさしさに、暖かさにほだされてしまった。
彼に『好きです』って言われた気がするけれど。
次の日からも特にかわりなく、接してくるから、
酔っ払った私の頭が作り出した夢だったということで納得している。
変わったことといえば、ごはんを食べに来る回数が増えたくらい。
きっと彼にとっては給食のおばちゃんならぬお姉さん的な存在なんだろうなぁ……
私の方は、
もともと気になっていた上、あんな風に助けられては恋に落ちないわけがなかったのだけれど。