その音が消える前に、君へ。
もしかしたら運動神経のいい人の中には、ちょっとした力を使っている人もいるかもしれないが、それは本人にしか分からない。
だから平和に行えていると言ってもいいのだろう。
試合終了の合図が鳴り響くと、今度は私達のクラスと三学年の戦いがすぐさま始まった。
運動部が結構多くいる私のクラスは、一つ上の3年生相手でも次々と得点を決めていく。
しかし容赦ない先輩達の反撃を受けるとあっという間に同点へと追いつかれる。
残り時間の少ない中で、最後に私のクラスにボールが回ってくる。
逃がすものかと先輩がボールカットを仕掛けるが、残り3秒という所で綺麗なフォームでスリーポイントシュートを決めた。
――あの変人の榊くんが。