White girl
ガチャリ
「お前ら何やってんだ…。」
「蓮さん!」
助かった…。
仁は相変わらず怖いもの知らずで、盛大に舌打ちをしている
「お前はそこでいい子にしてろ」
大荷物を抱えた蓮さんは、仁の頭をくしゃくゃと撫でて、問題の部屋に入っていった
仁も治まったのか、脱力したけど顔がありえないくらい怖い
「仁、いっかい落ち着きなよ」
「…あぁ、悪い」
なだめるように言うと、素直にソファに座った
………驚いたな
いつもはキレたら止まらないはずなのに。
僕はこんな状況なのに関わらず、内心微笑んだ
雫ちゃんなら…仁にとっての大切な人になれるかもしれない
あくまで、可能性の話だけど。
それまで僕は密かに見守っていよう…