消えぬ想いを胸に抱き
記憶
先輩が目を覚ましたのは次の日だった。

その時私は、私に電話をくれた彼と一緒にいた。

「先輩っ!!」

私が呼ぶとこちらを向いた。

彼がすぐに、ドクターを呼んでくれた。

だが、私が安心したのはこの一瞬だけだった。

「だれ…?」

先輩が私に向かっていったのだ。

「なぁ、こいつだれ?」

先輩は私のとなりにたつ彼にきいた。

先輩は記憶を失っていたのだった。
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