小悪魔な彼


「あ,もう手当てしてもらった?」

「あぁー…それが…」


「なに?どうしたの?」


小森くんは中をチラリと覗くと


「保健の先生いないみたいで…」


ってバツが悪そうに笑った。


「え!居ないの?」


私も小森くん越しに中を覗く。

ありゃっ…ほんとにいない。


「でも…」


私は小森くんを見上げた。


「肩,痛むよね?」


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