小悪魔な彼


閉じた目を開くと


また絡まる視線。


誰もいない保健室に二人きり。


ただ時計の秒針が響き渡る。


私は恥ずかしくて目線を外した。

「可憐さん…こっち向いて…?」


いつもよりも甘い声。

私は抵抗できずにゆっくりと目線をまた小森くんへと戻す。


次の瞬間…


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