小悪魔な彼


―今…なんて…


「きゃっ……っ」


いきなり首筋に落とされたキス。

そのキスは段々とさがり鎖骨へ。

そして……


―コンコン。


「可憐お嬢様。お風呂の仕度が出来ました。」


ドア越しに聞こえる葉山さんの声。


ぼーっとしていた私の頭に
鋭く響いた。


「あ…ありがとう。」


遠ざかっていく足音を確認したあと


「あ〜あ。残念だったね。
…あとちょっとだったのに…」


「なっ…!!」


小森くんはまたニヤリと笑う。


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