小悪魔な彼


私の心臓は爆発寸前。


「も…バカにすんなっ!!」


なんて強く言って立ち上がった途端


「危ないっ!」


よろめいた私を小森くんが支えた。


「大丈夫ですか?」


「だ…大丈夫!!」


そんな心配そうな顔で覗き込まないでよ。

いきなり優しくするなんてずるい。


「あなたは女の子なんです。
だから,いくら普通の女性より強いからと言って無茶はしないでください。…ね?」


うっ…また優しい言葉。


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