ひょっとして…から始まる恋は
そう思った瞬間、ううん…と項垂れながら首を横に振って拒否する。
だけど、じっと考えて、やっぱりうん…と小さく頷く。
……でも、直ぐに気持ちが滅入り初めて、はぁー…と大きな息を吐いた。


考え込んでみても気持ちは纏まらなくて、迷ってても仕様がないと思いつつも、やっぱり頭の隅であの人のことが気にかかってしまう。

心配なんてしなくても、彼女は柔な人じゃないことは知っている。
けれど、またしても荒れてしまうのだろうな…と思うと、素直に認めるのもどうかある。


それは自分が誰かを好きになることに、ただ臆病になっているだけではないかとも思う。
あっさり認めてしまえれば、進む方向は定まると思うのだけれど__。



(でも……)


どうしても素直になれない。
何とか上手くいく方法はないだろうか…と思い、悩みながら夜は更けた___。


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