「俺、君のこと…」この続きが言えたなら
教室に戻ると、一気に現実に引き戻された。


冷たい視線が辛い。


まぁ、いつもの事か、


今は、俺には、彼女がいる。


昨日、出会ったばかりなのに、

彼女の事 ばかり考えてしまう。



授業は、彼女の事を考えてたら、終わってしまった、。


帰りのホームルームが終わって、
急いで彼女の所に行こうとしたとき、



「島崎くん!一緒に帰ろーぜー」


はぁ?こいつ大丈夫か?って思ったのは、俺だけじゃないはず、、

こいつは、クラスメイトの、、
市村、だっけ?


「あいつ、やべぇ、」
「度胸あるな」
「殴られるんじゃない?」


そんな声が聞こえてきた。
当たり前だ、問題児の俺に話しかけるのは、バカなやつか、


彼女しかいないだろう。



俺は、言葉を返せずにいると、

「おーい!島崎くん、聞こえる?」

やべぇ、こいつ、多分バカだ。


でも、悪いやつではない気がする。


俺は、

「いいけど、もう一人いる」


と、だけ言った。



「おけーじゃあ帰ろー」


彼もまた、笑顔が爽やかだった。


俺は笑顔に弱いのだろう。



今日、変わった友人が、もう一人できました。
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