君は俺を好きにならない。
次に君に会ったのは、君が「無」になった時だった。

そして、俺に聞きたかったことがあったあの時。


「君は誰なの?どうして私を守るの?」


守ってもらったことがなかった君は、心底不思議そうだった。


『ごめんね、俺に名前はないんだ。俺が君を守る理由は1つだよ、俺は君から生まれて、君の感情そのもので、君を守らなければならないから』


俺は君だから。

だから名前はない。

そして君を守ることが俺の使命。

君がいないと俺は消える。

そして、君から負の感情が消えたその時も、俺は消えることになる。
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