初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
準備っていったけど、これから先輩の家に行くでいいんだよね?やっぱり肝心な事聞けてない事に苦笑い。
バックを掴み、それにさらに洋服をたしていく。すると、帰って来た時よりもふくれたバッグが出来あがって。
なんか、これ。やる気満々みたいな感じ……

先輩を見ると大人しくソファに座ってテレビを見ている。カバンを持ちそこに行くとすぐに先輩は振り返った。

「準備、できた?」

「はい、でもなんか……」

チラリとカバンをみて言葉を濁す。あきらかにふくれたカバン。

「クルミがよければ家中のもの持ってきてくれてもいいよ?」

いたずらっ子みたいな顔で言う先輩に、「もうっ」と言って怒って見せる。

「じゃ、行きますか?」

「あーちょっとクルミここに座って」

「はい?」

ソファをポンポンと叩き、隣に来るように言う先輩。

出かけないの?

言われた通りに横に座ると、先輩は私の手を取ってから

「今日はなんか色々とごめん」

「謝られるような事はないって…―」
「でも、やっぱりクルミに先に言うべきだった」

“色々と”にはうちの実家での事も含まれてて、随分と気にしてたみたいだという事を知る。
確かにビックリしたけど怒ってはいない。だから、

「せんぱ……タケシさん?電車なくなっちゃいますよ?」

私はその手をぎゅっと強く握りしめた。
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