初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
幸せの定義
坂下くんから言われていた新年会。
木村のおかげですんなりと日にちも決まって本日開催となった。

メンバーは幹事の木村とノリちゃん、もちろん言いだした坂下くん、ユキ、先輩と私の合計6人。
この人数ならなんとか日にちを合わせられる。それに、気心知れてるメンバーだけの方が楽しい。

「「「かんぱーい」」」

「再会してからもう半年なんて早いよねー」

ノリちゃんの言うように、ほんとにあれからというものあっという間だった。

「それはさ、ノリちゃんの環境が目まぐるしく変わったからじゃないの?」

からかうようにユキが言うと、焦ってノリちゃんが反論する。

「そんなんじゃないって。子供の頃は一年がすごく長かったじゃない?それに比べたら最近早いなって」

まぁ確かに、中学の頃に比べれば圧倒的に一年が早い。でもこの中で一番ノリちゃんが早く感じたんじゃないかと思う。

「俺なんて、あの頃から一年はえーなって思ってたけど?」

「先輩それって、あの頃からオッサンって事になりますよ?」

「小山田は相変わらずキツイな。木村本当にいいのか?小山田で。考え直すならまだ間に合うぞ?」

先輩はわざと真面目な顔を作って木村に話しかけた。
そんな事言って。木村の答えなんてわかってるのに。
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