初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
あれから一週間。
この週末には先輩も出張から戻ってくる。
本当の事を言ったら今すぐにでも会いたいけど、疲れているだろうし。
会いたいなんて言ったものならば、飛んできてしまいそうだから口には出さない。
そんな私の気持ちをよんだのか先輩は、
【クルミ補給しにいってもいい?】
充電かなんかですか?って聞きたくなるけど、嬉しかったからそういう野暮な突っ込みはしないでおいた。
疲れているだろう先輩を思って、私が先輩の家に行く約束をした。だから今日は何時に連絡が来ようと会いに行くつもり。
ところが、
―――ピンポーン
「クルミ?」
玄関の外から聞こえてきたのは、先輩の声。
慌てて鍵を開けてるとスルリと先輩の体が中に入り込んできた。
と同時にふわりと先輩の香りがしてそれに包みこまれる。
「ごめ、待てなかった」
胸に響くその言葉に、目を瞑り先輩の背中に手をまわすと負けないぐらいに抱きしめた。
それだけで心の中がすうっと穏やかになっていくようで。ザワザワとしていた心を静めて欲しくて。
もっと強く抱きしめて。
そして、何も考えられなくなるぐらいに。
先輩だけでいっぱいにして
この週末には先輩も出張から戻ってくる。
本当の事を言ったら今すぐにでも会いたいけど、疲れているだろうし。
会いたいなんて言ったものならば、飛んできてしまいそうだから口には出さない。
そんな私の気持ちをよんだのか先輩は、
【クルミ補給しにいってもいい?】
充電かなんかですか?って聞きたくなるけど、嬉しかったからそういう野暮な突っ込みはしないでおいた。
疲れているだろう先輩を思って、私が先輩の家に行く約束をした。だから今日は何時に連絡が来ようと会いに行くつもり。
ところが、
―――ピンポーン
「クルミ?」
玄関の外から聞こえてきたのは、先輩の声。
慌てて鍵を開けてるとスルリと先輩の体が中に入り込んできた。
と同時にふわりと先輩の香りがしてそれに包みこまれる。
「ごめ、待てなかった」
胸に響くその言葉に、目を瞑り先輩の背中に手をまわすと負けないぐらいに抱きしめた。
それだけで心の中がすうっと穏やかになっていくようで。ザワザワとしていた心を静めて欲しくて。
もっと強く抱きしめて。
そして、何も考えられなくなるぐらいに。
先輩だけでいっぱいにして