初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
***

「はじめまして、胡桃澤訓歌と申します」

「あら、クルミちゃんは名前じゃなかったのね?」

「あ、はい。そうなんです。名字が長いので気付いたらいつのまにかその呼び名が定着して。」

この手の事はいつだって聞かれる事だからスラスラと答える。

「潤季の母です。うちの愚息がいつもご迷惑をおかけしてないかしら?」

「ちょっ、母さん。いきなりそれかよ」

慌てて相良さんがお母様を止めに入るけど、そんな姿もなんだか微笑ましい。
初めて見るお母様の目元は相良さんと似ている気がする。あれ?似ているのは相良さんか。

「いえ、こちらがいつも迷惑ばかりかけている方で――」

「いいえ。この子は思い立ったらすぐ行動に出るタイプだから戸惑ったりしてるでしょう?」

思い立ったら行動に出るタイプ。確かに。
でも本人も十分それを承知してる上でしてるし、大体その行為は迷惑ではない。

「…んだよ、その辺わかってやってるって」

「でも、私がなかなか動かないタイプなのでその方が助かります」

私がそう言うとお母様はニコニコとして相良さんの方を見る
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