初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
相良さんも愛歌から聞いてるのか、黙って隣で話を聞いてる。知らないのはきっと私だけ。

そんな話をしているうちにいつの間にか会場の扉は閉められて、披露宴が始まった。

スポットライトを浴びて登場してくる二人。優しそうな彼に寄り添う愛歌。
さっきも綺麗だと思ったけど、やっぱり彼の隣にいる時の方が数倍輝いてる。

ノリちゃんもそうだった。いつか私もそう考えた所で、相良さんの手が視界に入って……

相良さんを見ると、優しく微笑んでくれた。

ドキンッ―――。

いつか、それはこの隣にいる人だったらなんて考えた事がちょっと恥ずかしくて、うっかり目を伏せてしまった。


盛大な式ってことで、挨拶の多い事多い事。うんざりして周りを見渡した。

ここからだと前の方はあまりよく見えないけど、愛歌の友達はみんな美人だというからきっと会場に花を添えているんだろう。新郎の友人はみんなスーツだし、後ろを向いてるからどれも同じに見える。でもこれが相良さんだったらきっと一瞬で見つけるんだろうなんて。相良さんは隣にいるのに。

「ここで花嫁の着替えのため、しばしご歓談ください」とアナウンスが聞こえた。
こうなると結構自由で、親戚のおじさんが早速うちのテーブルに来る姿が見えた。
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