初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
「明日は帰ってからゆっくりすればいいんだから」
お母様のそのひと言で、そのまま四人で相良さんの実家に行く事に。
「夕飯前に帰ればいいでしょ?まだお昼前だし」
「じゃあお昼はどこにしようかしら?」
もうすでに四人でのお昼は決定事項になってるし、さすが姉妹というかなんというか。
もともと明日行く予定が一日くりあがっただけだから特に問題はないけれども。
「行くのはいいけど、クルミちゃんが買った土産。旅館に置いてあるんだけど」
「あら、そんなの気にしなくていいのに。」
あーそうだった。相良さんおすすめの逸品。
「東京駅限定の…―」
「帰ったら旅館から送っておいてね?潤季」
お母様はニコニコとそう言ってから私の方を向いて
「お心遣いありがとう。せっかくのお土産ですものね?楽しみにしてるわ」
「はいはい、そうします」
やっぱりお母様には頭が上がらないらしい相良さんは素直に答えた。なんだかちっちゃな子みたいで可愛い。
今までとは違う相良さんが見れただけでもここに来てよかったと思う。そうなれば小さな頃の相良さんはどんなふうだったんだろう?あとで聞いてみていいだろうか。
そんなことを考えてたらお母様が「あ、そうそう。うちに行ったら潤季の小さな頃のアルバムも見せるわね?」って。もしかして私の心の声聞こえてた?
「それは勘弁してよ」
「せっかくここまで来てるのにみたい……」
小声で言う私に困った顔をしたままの相良さんは、
「……母さん、あんま変なの見せんなよ」
「ふふふ、可愛いのしか見せないわよ、心配性ねぇ」
どんな相良さんの写真だって見たいのに