初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
答えに困っているとそこに相良さんが自分の部屋から戻ってきた。

「母さん。その辺はこれから具体的に詰めてくから、クルミちゃんいじめんのやめて」

「まぁ!そうなの?」
「さっさとしなさいよ?!母さんはクルミちゃんと一緒に旅行とか楽しみにしてるんだから」

目を輝かせた二人が興奮したように言う。……ていうか、え?具体的に?!

ずっと一緒でいられて、いつかそんな日が来ればいい。考えないでもなかった未来。だけどこう目の前にポンと置かれると……

「ご両親には話してある」

「そのへんはぬかりないのね?」

「とーぜん。確実にしたい時は親からって。桃もそうだったろ?」

「よく知ってるわね?潤季ちゃん」

「アイツの真似するみたいで癪だけど、一番有効だから」

頭上で繰り広げられてる会話の当事者は私、のはずなんだけど。っていうか、

「……両親に?」

「桃華の彼も最初からその話していったわよ?だから私たちも安心して見守れたのよ」

あぁ私が聞きたかったのは相良さんがうちの両親にそんな話をしたのかどうかだったのだけれど。桃華ちゃんのあの彼ならそのぐらいことやりそうだ。

「あ、ほら見てコレ。桃華が生まれた時のよ?」

と思い出したようにアルバムの頁をめくった凛子おばさんの方を見た。
さっきは赤ちゃんだった相良さんが今度はその赤ちゃんを見守るようにベッドをのぞいてる。
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