初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
相良さんが東京に越して数年。それまでは毎日ここに帰ってきてたんだ。
写真で見たからだろうか、その頃の相良さんが見えるよう。

「東京の家よりは物あるよな?」

照れくさそうに言うけど、

「いや、あれは物がなさ過ぎて……」

「ん、俺もそう思う。」

ははって笑ってるけど、この部屋も必要最低限しかないみたい。

普通小さな頃から住んでたら、子供の頃の片鱗っていうのかな?変なモノおいてあったりするんだけど。私なんてアルバムはもちろんの事、子供の頃ハマってたキャラクターのぬいぐるみとか修学旅行のときのおみやげの置物とか……

「でも、あんまり物を置かないんだね?」

「んー物に執着がないだけかもな」

「うちなんてくだらないもの一杯あるよ。でもね、それも想い出だから捨てられなくて」

「ま、きっとそこまで執着したいもんが今までなかっただけの事なんだろうなと最近思うよ」

男の人って案外そうなのかな?お母様の収集癖とか見てると余計にものに執着しなくなったりとかなのかも。というか執着って。

「今は、あるの?」

「ん?クルミちゃん」

「は?」

「あぁごめん、クルミちゃんはモノじゃないけどな」

ははって笑って言い直してる。
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