初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
翌日。太陽がかなり高くなった頃目覚めた私たち。
眠りについたのは鳥のさえずりが聞こえた頃なんだから仕方がない。

一度家に戻って着替えてくるという相良さんを待つ間、私も出掛ける準備をする。

こういう時近所だと便利。だけど、一緒の家にいたらもっと……なんてまた今日も欲張りになる私。

もっと一緒に、
ずっと一緒に

結婚が決まった今でさえその願望は広がり続けてる。


出かける準備をして相良さんを待つ。

ソファに座ると目に留まったのは昨日話題になったジュエリーボックス。立ち上がってそれを手に取って見る。当然それは、「……壊れたまま」

相良さんを不安にさせたものをこのまま置いておくわけにはいかない。

これは先輩の想いがつまってる。今見てもやっぱり私には似合わない。要するに、これは私の持つべきものではなかったってことだ。

これは忘れずにあとでノリちゃんに相談しよう。そう思いながらタンスの奥にしまう。

ピンポーン

それを待っていたかのように玄関のチャイムが鳴る。

相良さんだ。
私はそのままバッグを持って部屋を出た。
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