初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
あの日以降、時々相良さんは素の状態になる。素、っていうのか、なんというか。

「俺にも極上のスイーツ味あわせて」

「い、今っ、食べたでしょ?」

「ん?俺にはこっちのが極上だったりして」

そう言って私の髪をいたずらにいじる。髪を梳くわけでも撫でるでもなく、少し毛束をとってはハラハラと指の間か落とす。そして、ピタッと動きを止めたかと思うと耳に髪をかけ、耳たぶを軽く食む。

「ん。甘い」
「そんなわけっ……―」

あるわけがない。そう続けようとしたらその口びるも同じように!なんとも意地悪な相良さんに魅了されっぱなし。

「食前酒も前菜もメインもスイーツも俺には全部クルミちゃんがいいんだって」

情熱的な言葉と共にそんな事言われて、クラクラする。
お酒のせい?もともと優しかったけれど甘い言葉を囁くようなタイプではないと思ってた。だから結婚してからのこの変わりように戸惑い、未だに翻弄されている。

「もうっ、酔ってるでしょう?」

「かもなー。俺のって改めて宣言出来たし。みんなに祝ってもらって嬉しかったから多少飲み過ぎたかもな」

「ふふ、私も嬉しかった」

「だろ?だから、早くサクラに会えるように……」
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