雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。





「だって、確かに柏木さんにすっげぇ好きって、言ってたよ?」




顔はハッキリ見えなかったとしても、声を間違えるはずがない。




あれは、太陽の声だったもん。




「美雨、ちゃんと太陽くんと話すべきよ」




頭では、わかってる。




実際に何度か太陽から「話したい」って言われた。




でも、私がなにかと理由をつけて避けてるんだよね...




ううん、避けてるんじゃない。
逃げてる.....の方が正しいかも。




今の私には、話を聞く勇気がないから。




それに、太陽の口から「柏木さんと付き合った」って聞いたら...。



< 114 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop