雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。




「卒業旅行の夜に、太陽が柏木さんに告白しているところを見ちゃったんだ」



「え?」



「たまたま、だったの。
私.....太陽が柏木さんのこと好きだなんて知らなくて...。

だから、太陽との距離感がわかんなくなっちゃった」




繭を心配させたくなくて、力なくに笑った。




「待って。太陽が、柏木に告白した?」




私は、ゆっくりとコクリと頷く。




「いや、それはないよ。」




急に真剣な顔で、私を見てそう言った繭。




繭?
どういう、こと?


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