この暴君、恋すると手に負えません
私が泣き止む頃、暴君は困ったように笑いながらそのまま私をバスルームの外に追いやるように背中を押した。
「今度は大人しく待ってろ。分かったな?」
まるで子どもに言い聞かすような口調で、暴君は私の髪をくしゃりと撫で回す。
その乱れた髪を手櫛で直しながら、私はむっとした顔をして暴君を睨みつけた。
「子ども扱いしないでください」
「分かった分かった」
なんて、適当な返事を返しながら暴君はくすくす笑いながら扉を閉めたのだった。
そして私はハンガーに掛けてあったジャケットから携帯を取り出した。するとその時、一件のメッセージが届いたのだ。
この時間にメッセージが届くなんて、と少し不審がりながら開くと、書かれていた内容に私ははっとした表情を浮かべる。