この暴君、恋すると手に負えません
「随分楽しそうじゃねぇか?虹美」
「み、帝さん!?」
暴君は意味深に口角を吊り上げながら、私の顎を持ち上げじっと見つめた。だけど私は目が合わせられず、視線を泳がせている。
「......な、何ですか?離してください」
「今から出かける。お前も来い」
「いやだって、昨日書庫整理命じたの帝さんですよね!?」
「後は桐生に任せればいい。ほら、急ぐから早く来い」
「えっ、ちょっと!!」
ーーこの通り、相変わらずの暴君っぷりだ。
そして暴君が強引に私の腕を引こうとした瞬間、瑛斗が暴君の腕を掴んだ。