この暴君、恋すると手に負えません


「13時55分だが?」

暴君は冷静に腕時計を眺めながら答えると、瑛斗は慌ててパーティールームの扉を開けた。

「え!?皆さん早く逃げてください!!」
「おいハチ、どういうことだ!?」
「爆破装置は本物なんです!起爆ボタンは誉様が遠隔操作していて止めるには解除するしか方法がないんです!!」
「いつ爆破するんだ!?」
「14時です!!」

瑛斗の騒めきに誰もが動揺を隠せなくなっている中、暴君は一人冷静で淡々とした口調でこう呟く。

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