この暴君、恋すると手に負えません
ーーその時だった。
「悪い、かくまってくれ!!」
「え、ちょっ!?」
見知らぬ美女が慌てた様子で部屋の中に入っていった。私は何が起こったのか分からず放心状態になると、ソファーの陰に隠れて美女は囁き声で告げた。
「いいか?誰が来ても私がここにいる事は言うなよ?頼んだぞっ」
「え?」
「もし言ったら許さないからな!?」
ーーその声に、その話し方。
何故か彼女と初めて会ったとは思えなかった。
「えっと、はい」
彼女の気迫に負けてしまった私はタジタジになりながら首を縦に動かした。その時、急にまたノックもせずにとある人物が慌てた様子で部屋に訪れたのだ。