この暴君、恋すると手に負えません
「まず、玲奈との事は気にするな。実は玲奈と俺は手を組んでいる。誉に仕返しするためのな」
--え、どういうこと?
「……し、仕返しって?」
「俺とお前の邪魔をした事もだが、その為に自らは手を出さず、他の奴らを巻き込んで自分の思い通りにさせようとしているのがどうしても許せない。だから、光希に頼んで俺らもシナリオであいつに仕返ししてやろうと思って考えてもらっている」
「み、光希さんがですか!?」
私がその言葉に反応すると、帝さんは意味深に口角を吊り上げる。
「あぁ、そういう悪知恵を働かせる事に関してはあいつのが適任だからな」
--いつの間にそんなに手を回していたんだろう、この人は。
「一体どんなシナリオなんですか?」
「いや、実は肝心な最後に行き詰まっているみたいでな。そろそろ出来てもいい頃なんだが、それを待ってたら婚約会見まで開くハメになったんだ」
そして帝さん携帯を取り出しメッセージの確認をしていると、待ち望んでいたものが届いていたのか悪戯な笑みを浮かべた。