この暴君、恋すると手に負えません


「だって障害があればあるほど盛り上がるでしょ?」


--この人はもしかしたら、誉様以上に一番敵に回してはいけない人なのかもしれない。


「ちなみに帝くんには嘘のシナリオを送ったからこの事は知らない。僕ら三人だけの秘密だよ?」
「何で秘密にするんですか?」
「だってその方が面白いしねぇ」


一体、どんな結末を考えてこのようなシナリオを考えたのかは私には理解出来ない。ただ、ひとつ言えるのはこの人が敵ではなく味方であってよかったと。


それから光希様は誉様と手を組み、自ら描いたシナリオを着実に進めていた。そして事件は帝様と玲奈様の挙式を控えた聖なる夜に起きたのであった--…。



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