この暴君、恋すると手に負えません



「……少し痩せたか?」
「え?」

予想外の言葉に私は間の抜けた声を出してしまう。暴君は少し心配そうに私を見つめ、細長い指先でそっと私の頰に触れた。

「まぁ、無理もないか。だけどちゃんと食わねぇとばあさんも心配するぞ?」
「......あ、はい」

そして暴君の指先が離れた瞬間、私は緊張が解けたかのように息を吐き出した。その様子を見ていた暴君は意味深に口角を吊り上げる。

「なんだ?もっと触ってほしいのか?」
「そ、そんなこと思ってません!!」

すると暴君は私の両手首を壁に押し付けて、耳元に唇を寄せて甘く囁く。



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