七色セツナ。1
「はい、申し訳ありません」
宏晃は、ため息をつくと
紅茶をひと口飲んだ。
「ユカ。
ここにいて?
絶対だよ。
どうしても席を離れるときは、
自分のクラスの奴らといて。
いいね?
すぐに戻るから。
もし、僕の目の届かない所に行ったら、
即座に体育祭を中止して、
全校生徒を使って探しまくるから」
「は...はい……」
ユカは
宏晃の気迫に負け、頷くしかなかった。
「よし、いい子だね。
お菓子は食べていていいよ?
お茶は?
新しいのを持って来させようか?」
「・・・だ、大丈夫です」