七色セツナ。1




「ずりーよなー、朱羽。

オレ2月生まれだから、まだまだ先」


「・・・朱羽。

”しなきゃいけない事”って……」


「免許を取って、アイツを家まで送る。

・・・俺が出来る事は、まずそれからだ」


「免許を取るのは……

花凛を”守る”手筈なんだ?」


真希乃は、
体育祭で朱羽が言っていた事を思い出した。


「花凛は、
調理師の免許を取りたいと言ってた。

blueは、ただのバイトだけじゃない。

花凛の夢を繋ぐ場所だ……。

それが叶うように、
俺は出来る事をしてやりたい。」


「俺達、だ!」


恭弥が叫んだ。


「こんなに
好き好きアピールしてんのに、
友達以上に見てくれないんだ、花凛ちゃんは」


今度は、スネだした恭弥。


「確かに……。

例えば今、花凛に
朱羽の事好き?って聞いたら
”好き”って答えるだろうね」



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