七色セツナ。1




「ちょっと!

真季乃ちん!

例えでも、俺にしてよ!」


「どっちでも、同じだろ?」


「そうなのよ、コタ。

どっちの事も

”好き”って答えるわよ。

”友達として”って」


真季乃が
3人の顔を見る。


「友達ポジションから
レベルアップしなきゃ、なんねーってことだ?」


「そういうことだよ、コタ。

朱羽は
免許を取って、姫を家まで送る。

騎士(ナイト)のように。

俺は……

何が出来るかな……」


恭弥のその言葉で
誰も喋らなくなり、静寂が訪れた。


直後、カウンターから、
ユヅルの声が聞こえてきた。


「親の贔屓目を別にしても、
真季乃は美人だと分かっていたけど
類は友を呼ぶって
いうやつなのか……

彼らも
ずいぶんイケメンだね。

学校でも目立つんじゃない?」



< 151 / 318 >

この作品をシェア

pagetop