秘密の契約
急に背筋がゾッとした。



「…怖い?」



寂しげな表情を見せる結城くん。

私は素直に頷いた。


結城くんは、ふぅ、と短く息を吐いて、口を開いた。



「俺が怖いなら殺してくれ」


「…え」



あまりにも唐突で。
しかもサラッと言うから、私の頭は混乱した。



「そ、そんなことできるわけ…」


「できるよ」



私の言葉を遮るようにして結城くんの言葉が被さる。



「方法はいくつかある。…教えてあげよう」


「…そんなのいい!」



気づいた時には叫んでいた。

至近距離で叫ばれた結城くんはビックリしたような顔をしている。


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