秘密の契約

♛︎ 3

翌朝ーーー



私は目覚まし時計の音で目が覚めた。


頭がガンガン痛む。

ふと夜中の出来事を思い出した。


結城くんが吸血鬼で、私の血を吸って…
そして…



「……契約した」



鏡に映った私の首許には、ハッキリと2本の牙が刺さった跡が残っていた。
















「行ってきます」


ガチャ…


私は朝の支度も全て済まし、家のドアを開けた。

とーーー



「結城くん!」


「おはよう、美琴」


「……っ!!」



い、今、美琴って!

呼び捨てで…!!!



< 19 / 50 >

この作品をシェア

pagetop