秘密の契約
結城くんの顔は寂しそうだった。





きつく言い過ぎたかな…?





私は顔を上げて、結城くんの目を見る。



「…ごめんね、言い過ぎた」



そう言って頭を下げた時だったーーー



ギュッ…



「……っ!?」



急に結城くんが抱きついてきた。

後から同じ高校の生徒が歩いてきてるのに…!



「…ゆ、結城く…」


「離さないよ?」


「…っ!」


「俺を悲しませた罰」



結城くんの手に一層力がこもった。


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