秘密の契約
逃げようと思ってももう逃げれない。
結城くんは、また妖しい笑みを浮かべると、
「もう俺だけのモノ」
「……っ!?」
首許にまたチクリとした痛みを感じさせてきた。
でもこの痛みはさっきの吸血の時とは少し違っていて…
「…結城くん、何したの……?」
訊ねる私に彼は、
「…ナイショ」
悪戯な笑みを浮かべたと思いきや、急に身体を起こし、
「じゃあまた明日ね、美琴」
開けたままの窓から出ていってしまった。
部屋に一人残された私は、恐怖なんて感じなくて、と言うよりも寧ろ嬉しさとドキドキのが勝っていてーーー
「…結城くんの夢を見ながら寝れますように」
ボソリと呟いて、そのまま目を閉じ、深い眠りについたのだった。