太陽と花
「まぁとにかく座れ。その空いてる席だ。」



「へーい。」


すると彼が前から来た


そして前の女の子の前で止まった




「なーに最初っから遅刻してんのよ」



「まぁまぁ」



あ、あの子友達だったんだ



見ていたら目が合ってしまった



すると彼は私の腕をとって手首を見て



「あれから大丈夫みたいだな」



そう言って笑顔になった



私のこと、覚えててくれたんだ



「遅刻してナンパとはいい度胸だな陽山。」



「違いますよ先生ー。」



「はいでは気を取り直してー」



「いや、無視っすか。」



覚えててくれたことが、また会えたことが嬉しすぎてこのあとの先生の話なんて耳に入ってこなかった。


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