お前は俺だけの女だからな

プロローグ

　　　　私、藤原　友香（フジワラ　トモカ）は国内最大規模のジュエリーショップ　エクシアで働く27歳の販売員。



　　　　恋した相手は私が働くジュエリーエクシアの副社長の有栖川　蓮（アリスガワ　レン）33歳



　　ＡＭ１０時　　普段通りに出勤して開店準備をしていた。



　　　すると不意に副社長がお店の前にやってきた。


　　キミが藤原友香さんかな？　　


　　　はい、そうですが？


　　　いきなり私みたいな一般の従業員に会いにくることは稀だ。



　　　実は君には私の右腕としてスカウトしにきたんだが、どうだろうか？




　　　　いきなり来てそんなことを言う副社長に目が点になり口はぽかんとするしかなかった。



　　ジュエリーエクシアは国内に50店舗を展開する日本では海外の外資系企業としては今、勢いがある企業の１つである。


　　　会社としての利益もジュエリー業界ではここ数年は低迷しているもののいまだにトップをひた走っている。



　　ジュエリーエクシアのジュエリーはシンプルなストレートの鍛造リングや、可愛らしいウェイブラインのリングなどオーソドックスなフォルムのものが揃っている。
そして他に無いデザインと言えば、やはり「スター」。
星の形のミル打ちリングや、星をあしらったエタニティリングなどがあり多くのお客様に人気がある。
離れて見ると普通の指輪だけれど、よく見ると星になっているんです。

内側に入れる誕生石を入れるサービス「 Star」も、星の形が刻まれている。

婚約指輪も、ダイヤの台座部分に星型の透かしを入れたものなどがあり多くのカップルに人気がある。



　　　　さらに創業当時から店内に熟練の職人をかかえ、メイドインジャパンにこだわっている。
現在は銀座の本店近くに自社工房を構えている。
専属の原型師を複数名かかえているブランドは、国内ではほとんどないことがエクシアのウリの１つである自社工房があるからこそ、手厚いアフターサービスを実現している。
石の留め直し、仕上げ直し、サイズ直し（1回）などのサービスがいつまでも無償で受けられるのもエクシアならではのサービスの１つが国内市場の大きく占めている要因の１つである。

そこでオリジナリティあふれ、遊び心のあるデザインが作られている。