小さな私とおおばあちゃん。
『はなちゃんがあんなこと言うから、本当に転んだじゃないか!』



「アハハ~私のせいじゃないよ。N君が勝手に転んだんじゃない。ドジなんだから~」

『そんなことないよ~!!』


幸い膝を擦りむいた程度だったが、N君は赤くなった膝をさすりながら怒っていた。




「本当に私のせいなら、もっと描いちゃおうかな~」


N君が転びますように!と言いながら、私は鉛筆でN君の机に小さなカタツムリを描いた。





『もうっ!僕がトイレから戻ってくるまでに消しといてね!』


N君はすくっと立ち上がると、廊下に向かって歩きだした。




『・・・・っと!!』



N君は突然、教室でつまずいて転んだ。





・・・何 も な い と こ ろ で







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