恋桜は 咲き誇る 上巻
翌日の練習後。
花園さんと松原君は呼び出され、私と奏君は別室で歌い方について話していた。

「ここは、声を高くして」
「いや、そこはこうだろ」
「あ、そっか。えーと、ここは?」
「ここは、なめらかにして」
「なるほど」

「こんな感じかな」
「ありがと♪」
「別に。もっと頼ってもいいけどな」
「何か、言った?」
「いや、なんでもねー。たったと終わらせるぞ」
「うん!」
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