恋桜は 咲き誇る 上巻
しばらくして、奏君がやってきた。
だけど、桜は寝ている。

「かわいい♪」
小声で、そう言った。

私は知らなかったけど、その時、奏の顔は赤かった。
あと、私が寝ている間に、奏が私の頬にキスしたことも。
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