クールな社長の溺甘プロポーズ



「子供の頃からずっと忘れられなくて、街で似た人を見かけるたびに声をかけそうになった。初めてプロポーズをしたあの日、緊張でいっぱいで、たまらなかった」

「え……?」

「仙台まで行った日も、星乃のことで頭がいっぱいで。一週間ぶりに会えた時はすごく安心した、嬉しかった」



それは、初めて聞く大倉さんの隠れていた気持ち。



「家に来たいと言われた時は正直意識したし、スイートルームに泊まった日は、眠れなかったんだ」

「そうなの!?」

「一緒にベッドに入ろうものなら理性をなくすのはわかっていた。触れたくて、でも触れられず、星乃の寝顔をずっと見てた」


眠れない、ほど……。

いつも余裕のある顔で、そんな気持ち見えなかった。

ドキドキしているのは私だけじゃなかったんだ。そう知ることができて、嬉しさに胸がくすぐったい。



「情けなくて失望されるかもしれない、けど、こんなにも好きなんだ。やっとこの手の中に星乃を感じられて、すごく幸せで、だからこそ嫉妬もする」



少し力の緩んだ腕にその顔を見ると、子供のように拗ねた顔をする。



私を受け入れてくれたあなたを、情けないなんて思わない。

失望なんてしない。

そんなふうに、思わないでほしいから。



私はそっと口をひらく。


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