私の彼氏は小さい先輩
「…香?」


「っはい?」


「顔赤いけど。熱あんじゃねーの?」

孝之の額が、香の額と触れる。

その瞬間、一瞬だけ、孝之がある男の子と重なって見えた気がした。


――…陸

『熱あるんじゃないの?ほら、休みな?』

「っ…!」


「おい?!どっどうしたんだよ?!」

突然泣き出した香に孝之は動揺する。

「っと…ほ、ほら」


たどたどしく頭に乗せられた手。
――優しくされても、悲しいよ――


「ごめんなさいっ…!」

香は孝之から逃げるように走り出す。
「香っ?!」

胸が痛い


悲しい



陸―――…

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