私の彼氏は小さい先輩
「あー疲れた…」

電車を降りた瞬間、香は駅のベンチに座る。

―――人に押されたせいで酔って気持ち悪い

口元を抑えてうつむいていると、ふと影がかかった。

「大丈夫か?」

「先輩…」

孝之は香の横に座り、香の背中をゆっくりさする。

「…落ち着くまで待っててやるから」


「…先行っててください。いいですよ」

香は孝之にそう言ったが、孝之は首を振った。

「駄目。お前危なっかしいから心配なんだよ…ったく」




―――ドクン

「あ、…はい」


あれ―――




なんか、心臓が速くなった…?


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