恋桜は 咲き誇る 下巻
日替わり。
コンクールが一週間後にせまったころ。

私はトイレから戻ったとき、廊下に奏と花園さんが二人きりでいた。
「ねぇ、知ってる?」
「何を?」

「桜ちゃんのことだよ♪」
「桜、他にも彼氏がいるんだって。二股だよね」
「え」

「奏君、かわいそう♪」
「ねぇ、私にしてみない?」
私は、驚いた。
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