恋桜は 咲き誇る 下巻
違う!
私が、付き合ってるのは奏だけ!
お願い!奏!
信じちゃ、ダメだから!

そう願ったのに、叶わなかった。
私の願い。

「それ、ホントですか?」
「マジだよ♪」
奏は、固まったままだった。

それ以降、私と奏の関係は乱れてしまった。
朝の登校も、口を聞かなくなった。
廊下ですれ違う時も、奏は一切、目を合わせてはくれなかった。
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