永遠の愛を(番外編も完結)

駅までの途中にあったファミレスに入って行く皆とは店の前で別れた。

結局、ファミレスに行かない人は私と岡田くんの二人だけだった。

その場に二人きりで取り残されると、何とも言えない息苦しさと緊張感に包まれる。

さっきの岡田くんを思い出してしまうから。

『黙っててあげるかわりにさ…俺と付き合ってよ』

そう言った岡田くんの声には、私が断るとは微塵も思っていない自信のようなものを感じた。

告白ともとれないアレは脅しだった。

だけど、一番悪いのは私…

その脅しにまんまと屈するしかなかったのは、その原因を作ったのは唯ちゃんを裏切ってしまった自分自身なのだから。

「幸田さん…」

二人で抜けてどこに行くつもりなのか。

警戒する私の気持ちをよそに彼の口から出た言葉は、またしても意外な言葉だった。