私の世界に色をつけて


「前園さん、朝はいっつも松岡さんこんな感じ?」


「うん、もう慣れっこだから気にしてないけど、普通の人からしたら相当うるさいと思う」



佐野くん、ごめんね笑笑



「いや、面白くていいんじゃない?」



「まぁね笑」



そんなことを話してるうちに学校到着



「昼休み、お昼屋上ね。」



と言って自分の席へ行ってしまった




「ねぇ、色華……佐野くん絶対色華のこと好きだよ…」



「な…!んなわけないでしょ」



「でもさぁ!」



その時



「前園さん!」



「え?」



「あ!やっぱり!前園さんって目綺麗だね!!」



この声…色は…上から…茶色、赤、ん?赤…?



あ!赤リップ!



てことは!



「佐々木さん、ありがとう」



おしゃれ番長の佐々木 莉音(ササキ リオン)さん



「しかも!超可愛い!!目を閉じてる時は美人さんだったけど…目開けたらお人形さんみたい!!」




お、お人形さんみたいって…



「みんな!前園さん、目めっちゃ綺麗だよ!」



「ちょ、佐々木さん…!」




「うお!ほんとだ!すっげぇ綺麗!」



「程よい色素で、超綺麗だね!!」



「ねぇ!前園さんってオッドアイなの!?」



あ、あー…そうなんだよね笑



右目は色素の薄いモスグリーン、左目は色素の薄い茶色



両目色素は薄いけど、モスグリーンと茶色のオッドアイなんだよね笑



「いいなぁ〜…オッドアイ…」



なんて言う子もいる



「前園さん、ほんと目綺麗だし、お人形さんみたいだよ!」



「あ、ありがとう…」



なんかこんなに話しかけられたことないからくすぐったい気持ち…



佐野くんのおかげなのかな…?



勇気出してみて…良かったかもしれない…



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