車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
腕のストレッチを念入りにした後
軽めに車椅子の操作の確認した。
そして
第3クオーターに突入する。
それぞれの配置に着くと観客から
たくさんの声援が聞こえてきた。
日向兄ちゃんは、腕を組みながら見ていた。
合図の笛と共に試合が始まった。
まず先頭を切ったのは、やはり
神奈川レッド・ソルジャーの2人だった。
巧みに車椅子を操作して
前野選手は、吉田選手にパスをしながら
前に出てきた。
チッ……相変わらず嫌らしいやり方だ。
俺は、言われた通りに吉田選手を中心に
追いかけてガードに回った。
しかし速さもテクニックも優れている
2人の選手は、なかなかそれを崩さない。
絶妙なコントロールで
ゴールリングを目掛けて進んで行く。
しかし、リング付近に美堂が待ち構えていた。